台風21号被害対応の状況
◆平成29年10月23日
・新河岸川の水位上昇により、江川都市下水路から新河岸川への流出点に設置された樋門が自動閉鎖
・行き場を失った江川都市下水路の流水が樋門手前の川越市寺尾地区・ふじみ野市元福岡地区に滞留
およそ4万平米の地域が最大水位高2mの冠水に襲われる。
(新河岸川の水位上昇、樋門の閉鎖、地域の冠水いずれも市からの警告・注意喚起はなし)
・冠水はおよそ半日にわたり、地区住民のうち約50名が消防のボートで救助される。
・寺尾自治会では自主的に寺尾公民館に避難所を開設し、被災者を受け入れ
(じ後、公民館が拠点となってボランティアセンターも運営される。)
◆ 10月30日
第1回 住民説明会(川越市主催)実施
被害の原因や市の初動に関して質問・糾弾が相次ぐ。
◆ 11月11日
第2回 住民説明会(川越市主催)実施
前回と同様、市長以下に対して住民側から質問・糾弾の嵐
◆ 11月17日
第3回目の住民説明会については「状況の変化があれば開催を検討」という市の回覧
⇒以降、開催されず。
⇒中止に危機感を覚えた被災者の有志(約10名)で今後も力を合わせていこうと話し合い
◎ 11月25日
被災者有志、寺尾自治会、県・市議、災害専門家による意見交換会を寺尾公民館で実施
専門家から今後取るべき行動や似たような被害を受けた地域での取り組みについてアドバイスを受ける。
◎平成30年1月18日
川越市長に対して、本会代表永井が再発防止等に向けた要望書を提出
「台風第21号による浸水被害全世帯に対する支援について」
要望内容: ①被害全世帯に対して市独自の支援制度を創設してほしい。
②大規模浸水を防ぐための体制や設備、機材等を整備してほしい。
③浸水が予測される場合の地域への連絡体制・情報収集体制を整備してほしい。
④行政と地域社会を緊密に連携してほしい。
◆ 1月18日
川越市において「台風第21号に対する初動対応内部検証会議」結果報告
①情報収集や伝達 ②内水はん濫への認識 ③市民への情報発信 について問題点が浮き彫りに。
◆ 2月13日
1月18日に提出した要望書に対して、川越市から書面で回答
回答要旨: ①災害見舞金を2万円引き上げ、融資の利子負担等をやっています。
②可搬式排水ポンプ導入や江川護岸復旧工事の促進を行っているところです。
③④市の内部検証結果を踏まえ、連絡体制や自治会等との連携について改善します。
◆ 3月9日
県、市、有識者による「台風第21号内水浸水検証準備会議 第2回」がウエスタ川越で開催
浸水被害の原因について昭和以来の構造的要因が言及されるとともに、新河岸川への樋門を閉鎖しなかった場合でも同程度の浸水被害が生起したのではないかというシミュレーション結果が提示される。
◆ 4月20日
「川越市台風第21号内水浸水検証委員会 第1回」が川越市立美術館で開催
議題:内水浸水の実態及び原因の把握
◆ 5月25日
「川越市台風第21号内水浸水検証委員会 第2回」が開催
◎ 5月30日
被害者の会永井ほか366名にふじみ野市元福岡自治会長の連名による要望書を埼玉県(飯島副知事)に提出
要望内容は下記の2点
① 本件被災者の復旧支援のため、「埼玉県・市町村被災者安心支援制度」の適用範囲を拡大していただきたい。
② 水害の兆候を早期に周知するため、今回被災地域周辺の水位観測所を新河岸川(上流域)の洪水予報対象観測所として指定していただきたい。
◆ 6月29日
「川越市台風第21号内水浸水検証委員会 第3回」がウエスタ川越で開催
川越市長に提出する提言案について質疑応答を実施
◆ 8月1日
内水浸水検証委員会による答申が川越市に対して提出される。
内容は、被害発生の原因分析及び今後の対応に関する提言