「備え」の重要性

 先週の西日本豪雨水害では200人を超える平成最悪の被害が出てしまいました。

 なかでも各地で起きたことで特徴的だったのは、数百万人に避難指示・勧告が行われたのに対して、実際に避難行動をとった人がわずかしかいなかったということです。

 深夜に豪雨が集中したことで暗闇かつ降雨の中で家を出ることに躊躇する人が多かったのではないかと昨年の我が身を振り返って理解できるところは十分あります。

 ですが、避難指示は客観的な水位や降雨量をもとに発令されるので、出るということはそれだけ危険が差し迫っているという明確な証でもあります。専門家の話では、夜間に降雨がひどくなるのは気象上の特徴だそうですから、「夜だから避難はやめとこう」ではなく「夜だから危ない」という意識を持つことが身の安全を図る第一歩なのではないでしょうか。


 そんな中、今日の読売新聞では川越市の防災体制見直しに関する記事が載っていました。

 寺尾自治会からもアナウンスがあったように、行動計画が作られて、水害時にはこれをもとに避難指示や対策がとられることになります。

 いざという時の対応が明確になるということは非常に意義のあることで、自治会の尽力も大きかったと聞き、市と自治会の関係者には感謝です。

 この「体制」をしっかりと「行動」につなげていくのは、行政だけでなく私たち自身の努力と責任でもあります。自助・共助をどのように確立していくべきか、地域全体で考えていく必要があるのではないでしょうか。

川越市寺尾・台風第21号浸水被害者の会

平成29年10月に発生した台風第21号により、 埼玉県川越市寺尾地区では400世帯を超える 甚大な被害を受けました。 本会は水害の再発防止と復興促進のため、 浸水被害者の有志で結成した集まりです。 埼玉県議や川越市議諸氏に協力いただきながら 各種活動を行っています。